7月1日に、道祖神の土台の修繕完了に伴う開眼の儀の挙行を行いました。
道祖神の土台の修繕のきっかけとなったのは前回行った道普請で道祖神の石碑が倒れているのを発見したことから始まりました。修繕の前には集落からも住民が参加して清掃を行い、宮司をお呼びしてお参りをしました。
土台の修繕は無事に完了し、7月1日には宮司を招いて開眼の儀式が行われました。
この道祖神の石碑については、庚申供養年を迎えるにあたってその当時の様子が記録された、昭和55年発刊の「聖地黒倉十文字の記」に記載があります。
道祖神
神道系の道祖神は旅行や出稼など旅立ちの人達の道中を安全に守ってくれるという守護神であるので、江戸まで歩いた時分は前日必ずお詣りをして道中の安全祈願をしたものである。また道祖神は道標でもあったので必ず三叉路などの交叉点に建てられていたもので、道中者は必ず道祖神塚へ来ると拝礼し、ひと休みして右へ左へと旅されたものである。幟旗のところに記したように猿田彦命は天孫降臨の際の道案内をつとめた神であったことから道を守る道祖神(ドウロクジン又はサイ(塞)の神)ともなったという。サイの神も道路を守り、村落を外敵から防ぎ疫病を除災する神様で道祖神ともいう。毎年八月十七日には神祖神の祭礼がある。又一月十四日にはドウロクジン、サイの神のドンド焼もある。
「聖地黒倉十文字の記」ー p8